ミトコンドリアの遺伝病治療法ミトコンドリアは呼吸に関わる細胞小器官として知られている.
二重の生体膜からなり、独自のDNA(ミトコンドリアDNA=mtDNA)を持ち、分裂、増殖する.
ミトコンドリア独自の遺伝子にも突然変異が存在する。
ヒトでは慢性進行性外眼筋麻痺、MELAS、MERRFなどの病気を引き起こす.
ヒト受精卵は卵子と精子の受精によってできるが、精子は受精の際にミトコンドリアを全て捨ててしまう.そのため、父親のミトコンドリアは子供に遺伝することはなく、母親のミトコンドリアのみが子供に遺伝する.
ミトコンドリアは細胞質で遺伝するため、通常の遺伝子治療ではミトコンドリアの遺伝病は治療できないため、受精卵の時点で細胞質のドナーが必要.
ミトコンドリア遺伝病の治療法の一つとして提案されているのが、紡錘体置換法である.
細胞質のドナーを見つけてきて、紡錘体を健康な細胞質に移植する.
引用>http://first.lifesciencedb.jp/archives/6088
iPS細胞からドナー細胞を用いて、応用可能な技術になるかもしれない.
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